
本サイトでは「多様性」を一つのテーマとして追求していきます。まずは多様性の定義や、D&I、DE&Iなどのワードについて確認し、それらの効果を考えてみます。
多様性とは?
いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。
コトバンク
一般的には、さまざまな民族、人種、思想、哲学等が入り乱れた状態を、「多様性がある」と言えます。
昨今は、性別や年齢が、多様性を考える対象になっています。また、身近の対象に目を向けると、仕事、働き方、家族構成、学歴、食事、生活スタイル等も多様性の観点としては考えられます。
「多様」の対義語は「一様」としたときに、以下のような環境は、多様性に乏しいと言えるでしょう。
- 日本人だけの学校
- 50代以上の男性により構成された経営陣
- 大学卒のみの職場
- 毎食ごはん食
D&IとDE&I
一昔前は、多様性を「ダイバーシティ (Diversity)」と呼びましたが、昨今はD&I、DE&Iとその定義の幅が拡大しています。
D&I
Diversity & Inclusion、“Inclusion”は、「包含、包有」という意味で、『多様性を受けれましょう』というような意味と捉えればよいかと思います。
DE&I
Diversity, Equity & Inclusion、“Equity”は、「公平、公正」という意味で、Equality vs Equity(平等 対 公平性)でその定義が表現されることが多いです。

「公平である」という状態のイメージはなんとなくあるかと思いますが、上の絵の右側の状態が「公平」であるとすると、手を施すべき対象とその方法については頭を悩ませることになるでしょう。
多様性がもたらす効果
一般的に、多様なメンバーが集まれば、アイデアの幅が広がるとか、新しいアイデアが産まれるとか、容易に想像がつきます。
新しいアイデアが産まれることで、新たな課題設定や問題解決が行われることが考えられます。
身近な環境を考えてみます。逆に、皆が一様な考え方を持って、同様な行動をした際の弊害を挙げます。
平日、仕事は9:00〜17:00
朝夕の電車は満員、道路は渋滞、小売店や飲食店は特定の時間帯しか客が来ません。
もし私たちの平日の行動が変われば、電車や道路の混雑は緩和され、小売店や飲食店の来客も少しばらつきが出てくることが想定されます。
休みは土日
道路は渋滞、娯楽施設は混雑します。
もし、私たちの休日が分散すれば、道路の渋滞は緩和され、娯楽施設などへの来客も各曜日に分散します。
そうすると、労働者の勤務体系も変わり、社会全体が変化していきます。変化していく方向性が良いか悪いかは各個人の価値観に依存しますが、個人的な考えとしては、現状には問題があり、改善の必要性があると考えています。
今後も、多様性に関する取り組みの事例や、成功例をピックアップしながら、ダイバーシティについて考えていきたいと思います。